先天性耳瘻孔治療レポ第3弾(最終回)です。今回は手術編。
発症~切開手術はこちら↓
切開手術のレポはこちら↓
手術前
大学病院にて切開手術を行った(レポ②参照)後はしばらく抗生剤を飲んで、傷口がふさがり腫れがひくのを自然に1か月位待ちました。その間、抗生剤の薬疹が出て皮膚科の紹介状を持って急遽大学病院に再診したり「薬を飲み切って後は待つだけ」と思ってたら深夜に傷口からピューっと液体が噴出してきたり。何かと大変でしたが、なんとか切除手術日を迎えることができました。
耳瘻孔は、一度感染してしまうとクセになるらしく、腫れが引いたら手術で耳瘻孔自体を切除することを勧められます。なんだかんだ感染してからお金も時間も結構費やしたので、もう感染しなくなるなら、と私も手術を決めました。
手術の感想
簡単な血圧や体温の検査をした後、手術担当の医師から
- 麻酔で気分が悪くなり手術中止になる可能性がある
- 切除し残した部分があると再発する可能性がある
という2点説明を受け、同意書にサインしました。
手術自体は30分〜40分ほど。最初、孔の広がりを見るために染色液?を孔から入れる時と、麻酔を注入する時は結構痛かったですが、その後は麻酔が効いているので全く感覚はありませんでした。
ただ耳なので、メスが入る時のスーッという音やハサミで切るザクザクいう音、縫う時の糸のシュルッっていう音たちがダイレクトに聴こえて、見えない感じない中大体何をされているかは分かる不思議な感覚に陥りました。
無事終わった後、執刀医から「切ったやつ見たい?」と聞かれ、「見たいです」と答えるとなんともグロいそれが。赤い血と紫の染色液に使ったサザエの中くるっと出した部分。みたいな。ほんの小指の先から第1関節位までしかないんだけども。これまでの24年間を共に過ごした身体の元一部分に奇妙な気持ちになりながら別れを告げました。
その日は抗生剤と塗り薬、痛み止め、胃薬を処方され、翌日また様子見で通院。麻酔が切れた頃にズキズキと痛み出して(神経までいった虫歯と同じ痛み方)手術当日はそこそこ違和感がありました。(切開手術とその前腫れてる時に比べたら全然マシだけど、ね)ちなみに手術費用は、切除部位の病理検査費など諸々含めて1万円ちょっとでした。
抜糸
手術から1週間後に抜糸。少しチクっとしますよ〜と言われたけど何も感じませんでした。傷口は紫外線に当てないほうがいいそうで、3ヶ月くらいはテープを貼っておいてくださいと言われました。ただ、通院は一旦ここで終了で、何もなければジ・エンドだそう。
ちなみにサージカルテープは肌なじみの良いものがオススメです↓
やっと終わった、、、、、
ということで、先天性耳瘻孔レポも終了です。最初に耳鼻科に行って「手術になるかも」と言われてから、不安でめちゃくちゃネットサーフィンして色んな人の体験談を聞きまくってたので少しでも自分の体験談も役に立てればと思い書きました。お金も時間もかかったので、再発しないことを願うばかりです。
(2020.3.7追記)
今のところ再発はしていません。手術から1年経ちますが、違和感等を覚えたこともありません。