LIFE is HARD だけど HAPPY

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旅行記メインの徒然日記。櫻井の翔氏が好きです。ブログタイトルは嵐5人出演映画からお借りしています。

【読書録】十二国記シリーズ新刊「白銀の墟」

 

十二国記シリーズ18年ぶりの期待の新刊
「白銀の墟」
の感想を書いていきます。

 

 

 

 ※普通にネタバレします。

 

重い

「泰麒が驍宗を探しに行く話」
から期待した話の数倍しんどい話でした
(個人の感想です)

 

そもそも4巻出ると知った時点で、
2巻くらい、
かかっても3巻目くらいで驍宗を見つけて、
そこから戴の再建が見られるのでは、
と期待してたわけですよ。

 

それが、
4巻の最後の最後まで
驍宗を取り戻せるか分からない展開で。

 

救いが・・・ない。

 

 

終盤にかかるにつれ李徴の周りの人々も
加速度的に不幸に見舞われ…

 

鄷都と飛燕の死は本当に辛かったし、
それだけでなく最後の最後、
夕麗だけならず静之までも不明
と書かれた時は耐え切れず、
いったん本を閉じてしまいました。

 

戦いは無情、
それはその通りなのでしょうが、
あまりに辛い。

でも小説を通して感情移入していただけで
別れがこんなに辛いのだから、
本当の戦場を考えると…
分かったか?と小野先生に
言われているような気がしました。

 

振り返ってるだけでしんどいや。

 

泰麒が別人

表紙の泰麒が非常に美しく、
なんて美少年に育ったんだ…!
って感動したんですが。

 

中身が、本当に別人。

作中でも様々な人が言及しますが、
優しくてちょっとビビりな
泰麒は見られません。

 

魔性の子」も読みましたが、
こんなに頭良かったっけ・・・
と思うシーンがいくつも。

 

色んな経験を積んで覚醒し
(てしまっ)たのですね、きっと。

 

だからこそ、最後驍宗が
「蒿里か」と言ったのが嬉しかった。

 

あのシーンは鳥肌ものだったなあ。

 

李斎が有能

前作から李斎が主人公みたいな感じでしたが、
驍宗でなく李斎が王の方がよかったのでは、
と思うほど李斎が有能。


プラス強運。

 

あの時、李斎が王に選ばれていたら
どんな戴になっていたのか、
見てみたくなりました。

 

これからの統治で驍宗があり得ない位の
有能っぷりを発揮してくれないと
天に疑問が残るよ…!

 

…天はそういうものなんだろうけど。

 

以上、感想でした。

しばらくは読み返さないかも。
というか精神的に余裕がある時でないと
読み返せない気がします…。

 

景麒と泰麒と延麒とそれぞれの王達が
安定した治世のもと交流している
ほのぼの話が読みたいです。

 

はあ。