人生で初めて体にメスを入れる経験をしたので、記録に残したいと思います。原因は、「先天性耳瘻孔」。闘いの日々が思いのほか長くなったので数回に分けて書きとめます。
そもそも先天性耳瘻孔ってなんぞや?ってとこなのですが、「生まれつき耳の付け根あたりにあるピアス孔ほどの小さな孔=先天性耳瘻孔」です。遺伝性のもので、 日本人では100人に2~3人が持っているらしいです(ソースはネット)。私の場合父が持っているのでその遺伝だと考えられます。
この耳瘻孔、普段は特段害もなく、存在すらほとんど思い出しません。だからこれまでは無ければいいのにと思うこともありませんでした。そもそも今回のことがなければ、耳瘻孔という名前すら知らなかった。そのくらい存在感のないものでした。
耳瘻孔に異変が起きたのは10月中旬。この後は日記形式でレポりたいと思います。
10月20日(自覚症状1日目)
左耳がなんとなくジンジン痛いなーと感じた。ただ大した痛みではなかったから、寝てる間に踏んづけてメガネ歪ませたかな?などと呑気なことを思う。
10月21日(自覚症状2日目)
朝起きた時からジンジン痛かった。普段メガネやマスクで耳が痛くなる時は、長時間圧がかかることによってなるはず。これはよもや腫れてる?と疑い確認。ちょっと腫れているし、膿のような黄色い液体が5~6時間に1度出てくるようになった。
10月23日(自覚症状3日目)
耳鼻科に電話しようかなと思うも、たまに膿が出る程度で痛みがなくなったので一旦様子見。学校あるしめんどくさいし…。今思えばこれが良くなかったのかな…。
10月25日(自覚症状5日目)
膿もほとんど出なくなった。自然治癒したのかなー…痛みもないし腫れもあんまり。
10月29日(自覚症状9日目)
またちょっと腫れ出し、膿も出だしたので、耳鼻科に電話。
10月30日(自覚症状10日目)
耳鼻科通院1日目。確かに腫れてるねーとのこと。「繰り返すようなら手術した方がいいね。この近くなら〇〇病院の形成外科がやってるから紹介状書いてあげるよ。」と先生。(ええっ手術...?そんなあっさり言う...?? )
とりあえず膿を出して細菌検査に回すとのこと。しばらく抗生剤で様子見に。
10月31日(自覚症状11日目)
耳鼻科に行ってからまったく膿が出なくなったものの腫れがひどくなった...。パンパンに腫れててメガネが当たるので夕方以降めちゃくちゃ痛い。できるだけメガネをかけないように意識した。(帰り道、片手にメガネを持ちながら視力0.1以下の世界を味わうのはなかなかにスリリングだった)
この日の様子。腫れは伝わり辛いけど赤丸の場所が耳瘻孔で、その周りが腫れて外耳道を圧迫してる。
11月1日(自覚症状12日目)
耳鼻科通院2日目。まだ細菌検査の結果は出てなかった。先生「切開したら早いけど、そこまで腫れてないもんねー…痛い?痛いなら鎮痛剤も出しとくね」
むむむ切開…??このあたりから治療レポを読み漁り切開が怖くなっていた。だってどのブログにもめちゃくっちゃ痛いって書いてある。どうにか薬で乗り切りたかった。
11月3日(自覚症状14日目)
なんもしなくてもめちゃくちゃ痛い…。鎮痛剤を服用してたのに、寝てる間に効果が切れて痛くて起きるレベル。薬効くまで痛くて寝れないしめっちゃしんどかった。
11月4日(自覚症状15日目)
処方箋の鎮痛剤が切れたからOTCの鎮痛剤を使用。効いてる間は痛くないけど効果が切れるとやっぱり痛い。でも前日に比べたらマシ。最近はネットでも薬が買えるからありがたい…。
11月5日(自覚症状16日目)
痛いは痛いけど、神経までいった虫歯レベルのズキズキまで降格。あんまり鎮痛剤に頼りすぎるのもよくないかなと思って、夕方まで我慢して過ごした。ただ、口を開けると痛いのでめちゃくちゃ小さくしか口を開けられず食欲減退。これはよくないと思い、鎮痛剤飲んでから夕食取り直し。
11月6日(自覚症状17日目)
痛みはだいぶなくなった。今までは孔を中心にパンパンに赤く腫れ上がってたのが耳から頬にかけてブヨブヨに赤黒く腫れる感じに変わってた。見た目に影響出るの嫌だなぁ。痛みがなくなっていたので、これは切開しなくて大丈夫では??と期待を込めた耳鼻科通院3日目。
まず、膿の細菌検査の結果、陰性とのこと。じゃあなにが原因やねん…って追及したかったのに次の言葉で忘れてしまう。
「もう薬では治らない位まで腫れてるから、今すぐ大学病院に行って切開した方がいいよ。紹介状書いたげるね。」
(ええぇ...ついにきた切開...めっちゃ痛いと評判(自分の中で)なやつ…)
めっちゃテンション下がりながらも「お願いします」って言った自分、大人だえらい。
続きます。(次回、切開レポ)